被災をくぐり抜けて…2
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秋田犬のレオが暮らしていたのは、石巻市の門脇町。被害が最も大きかった地区の一つです。
飼い主の高橋さんの仕事場もそこにあり、奥さんはお友達と茶の間にいた時に、被災したようです。
地震で電線が切れ、情報が入らなかったために、逃げ遅れたのだろう、と高橋さんの息子さんは言います。
その家に居た全員が津波に流されました。
飼い主の高橋さんの仕事場もそこにあり、奥さんはお友達と茶の間にいた時に、被災したようです。
地震で電線が切れ、情報が入らなかったために、逃げ遅れたのだろう、と高橋さんの息子さんは言います。
その家に居た全員が津波に流されました。
津波から6日目、トボトボと歩く秋田犬が、石巻警察署に連れて行かれました。
そこから、機能していなかった石巻保健所に代わって、大崎保健所に送られたのです。
飼い主が現れなかったので、やがて秋田犬は譲渡対象になりました。
秋田犬を飼うボランティアの幸夫さんに身元引き受け人になってもらい、迎えに行きました。
すっかり痩せて、少しおどおどしていましたが、幸夫さん宅に来てからは、日ごとに元気になり、人なつこくなってきました。
一方、ご両親の遺体が見つかり、葬儀を済ませて、一息ついた娘さんが、アニマルクラブのホームページの被災犬猫情報に載っていたレオの写真を見つけ、兄に確認を頼みました。
4月27日、高橋さんが確認に訪れ、レオと再会を果たしました。
けれど、高橋さんはマンション住まい。妹さんも引き取れません。
話し合いの結果、犬を飼える住居に引っ越すまで、幸夫さんが、レオをお預かりすることになりました。
高橋さんは、「レオは両親の形見。こうして会えたのは、レオの生命力と、助けてくれた方々がいたから。私が引き取れるようになるまで、もうしばらく力を貸してください」と嬉しそうでした。
(写真向かって左から幸夫さん、レオ、高橋さん)