トップ > 活動報告 > 被災をくぐり抜けて…3

被災をくぐり抜けて…3


「新生活に、旅立ちました!」

ジャックラッセルテリアの子犬に里親さんが決まりました。応募してくれた他の皆さん、すみません。
里親の決め方ですが、先着順ではありません。
手離す飼い主は、いつか暮らしが落ち着いたら、会いに行ってみたいという希望を胸の内に持っています。
それに、もしも里親さんの元に行ってから不都合が生じて、戻って来ることになった時も、遠いところでは、すぐに対応できないかもしれません。
だから、里親希望者の中から近い方からあたっています。
できれば近い方がいい…でも、それが一番の条件ではありません。
今、私達はいつものように、里親希望者宅に面談に行く時間がありません。交通機関もままなりません。
ですから、顔の見えない電話やメールでのやりとりで、相手の考えや環境や人柄を感じ取ります。

このお宅に決めたのは、奥様が手離す人の気持ちを思いやってくれたから。
「どんなところか、心配でしょう」と、住まいの各部屋、庭の写真まで、携帯に何枚も送ってくれました。
こちらが安心するようにと配慮する誠実さに、今後の様子も知らせてくれる人だと感じました。 被災してペットと離れなくてはならなくなった人に代わって、新しい飼い主を探すのは、とても責任の重い役割。
そして、私達自身がまだ家も片付いていない、車や仕事をなくした被災者なのです。
今はこのやり方でいくしかないことをご理解ください。
そして、飼い主とはぐれてしまった犬・猫に関しては、まだ里親を探す時期ではないと考えております。
もうしばらく飼い主の元に帰れる努力をして待ちたいと思います。

里親さんからの第一報です。
「お陰様で、とっても楽しく過ごしています。名前は、ガブ。大天使ガブリエルのガブです。昨日は、カーペットにシッコしてしまいましたが、今朝は、自分で ケージに戻り、シーツの上にしました。偉いです! 物怖じしないコみたいですね。猫とも、だんだん慣れていけそうです。とてもカワイイコに育てて頂いて、 嬉しいです。ありがとうございます」

ガブが里親夫妻の天使として慈しまれて生きてくれることが、元の飼い主と私達の幸せでもあります。
想定外の災難を体験した後だから、幸せって、タンポポの種みたいなものと感じられます。