『日本は動物に優しい国ですか?』

行政による殺処分頭数は激減しました。日本は、動物愛護の先進国になったのでしょうか? いえいえ、それは保健所が、野良猫問題を相談してくる市民に「法律が変わったから、引き取れない」と対応しているからです。2019年の『動物の愛護及び管理に関する法律等の一部改正』により、

  1. 周辺の生活環境が損なわれる事態が生じる恐れがないと認められる
  2. 引き取りを求める相当な事由がないと認められる
場合は引き取りを拒否できることが明記されたからだと想われます。 処分に代わる方策も立てずに引き取りを止めれば、市中で野良猫は増え、飢えやケガ、病苦の果てに衰弱死する末路をたどります。

もう行政が動物を管理する時代ではなく、殺処分ゼロを望んだ市民が、自己責任で助けなければ、動物は救われない世の中になりました。しかし、市民自身はその自覚がないままに、目の前の可哀想な野良猫の姿にうろたえて、何とかしてくれるところを探すことに必死になっています。

しかし、あちこちから行き場のない動物を引き取る団体を運営するとしたら、莫大な土地や施設・人手・運営資金が永続的に必要になることを考えてみるなら、そのユートピアは、無責任な夢の産物だと気づくはずです。ボランティアにできることは、助けようと頑張る人をサポートすることです。

14歳の時から「自分にできることで不幸な動物達を助けたい」と、啓蒙と実践を続けてきました。里親が見つからず、看取りまで面倒をみた猫や犬も100匹は優に超えます。1匹の生涯を守り抜くことの大変さを、数えきれないほど体験して言えることは「殺処分ゼロを掲げるより、町内の野良猫の避妊手術を進めることが、ずっと効率的で現実的だ」ということです。

2008年より週1回『不妊予防センター』を開設。送迎や捕獲、術後の世話や費用の援助などのサポートをして、これまでに約5000匹に避妊・去勢手術とワクチン接種を実施してきました。 公的支援は全く受けずに、アニマルクラブの活動はまもなく半世紀に及びます。体力も経済力も尽きてきました。「良きことはカタツムリの速度で進む」と語ったガンシーはまた、「その国の真の偉大さやモラルの発展性は、動物をいかに扱っているかで判る」とも言っています。

動物達の幸せを願う人達と共に考えて、社会に届く協力要請やサポートシステムの構築を提案して、その実現に、残る力を出し切るつもりですので、どうか応援してください。


■ 具体的な活動
  1. 動物達の現状を社会に知らせて、考え、行動に変えていく機会を設けて、アピールを続ける。
  2. 助けを必要としている動物に関わっている人に協力し、幸せな再スタートが切れるように応援する。(里親探しの協力・野良猫の不妊手術への協力など)

■ 感じたことは行動にしよう

アニマルクラブは会員制ではありません。

趣旨に賛同してくれる人に、自分は何ができるか?どんなことをしていきたいか?を申し出てもらい、役割を分担して活動に参加してもらいます。
ですから、どこの誰でも、今すぐからでも「何かできることはある」はずです。
「かわいそうに…」といくら嘆いても誰も助からないし、同じ泣くなら「どうしたら助けられるか」と悩んで動き回って、向こう側に虹が見える涙を流したい。
そうしたら、たいへんでも、辛くても、また頑張ってもう一匹の命を輝かせる事ができるから…。

「不幸な動物は救われて当然」の世の中になるように、日本中のどこからでもいろんなパワーが寄せられることを待っています。


■ お問い合わせ・相談先
※注意事項※
アニマルクラブでは抱えられる限り収容して、ボランティアで運営していますので、 「猫や犬を引き取って欲しい。」という依頼には応じることはできません。 命だから何とか助けたいと『主体的に頑張る人』をサポートするのが、アニマルクラブの活動です。 お問い合わせの際はその点をご理解くださいますようお願い致します。
 

メールアドレス:animalclub30@gmail.com


■ 事業会計収支報告書
※PDFファイルとなります