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毎週金曜日の午後、1週間分のパンを買いに行きます。まだ雪が残る町の店先に立った瞬間、どこからともなく生後5、6カ月の白黒の子猫が現れ、ぐるぐると私の足元に絡みついたのです。

パン屋のおばさんに尋ねても、「見たこともない猫だね」と言い、入口を開けた瞬間、子猫はパン屋さんに飛び込み、大騒ぎになりました。おばさんは、猫がすごく苦手で、怖くて仕方ないんだって。必死になって追い出された子猫をそのままその場に置いておくわけにもいかないと思いました。

そして、次の瞬間、連続クシャミに続いて黄色い鼻水をドロッと垂らしました。ひどい風邪を引いているのがわかり、車に乗せたら満足そうでした。「僕は飼い猫志願。どうか、暖かいお家に連れて行ってください」と言っているようでした。