ハナクロ基金続報〜ゆきちゃん、20日手術を受けました!

執刀したのは、不妊予防センターでいつも避妊・去勢手術を担当している獣医さんです。手術の状況を聞きました。             

                         

【手術内容と、所見】                 

                         

ゆきちゃんは、交通事故のせいで、尿道断裂して尿が皮下に漏れ、肛門周囲が広範囲に壊死、糞尿排泄機能が大きく失われていました。現状は、膀胱からお腹に固定したカテーテルから尿垂れ流し、直腸脱出と便失禁状態で、食欲元気はありました。カテーテルは尿を排出するための短期間の応急処置なので、最終的には自己組織で尿排出経路を確保しなくてはなりません。開腹して尿道再建尿道口形成術を行うことになりました。残存尿道の状況が良ければ、今後自力排尿できる可能性はあるかもしれないです。前回の診察の膀胱造影で、少しだけ尿道を確認しました。詳しい術式は開腹して見て決定しようと、何パターンかは考えてました。同時に、開腹時に再度結腸固定をする予定です(一時的に直腸が引っ込む)。ただ肛門括約筋が消失してしまっているので直腸脱と便失禁は永久的です。20日。陰茎は完全に消失しており、その部分で狭窄してその小さい穴から、尿が出てました。尿カテーテルは挿入不可、尿は出ても数日で再度狭窄し、排尿不可となるため、手術としました。残存する尿道と包皮粘膜を恥骨下で縫合(尿道再建)しました。直腸脱予防のため結腸を腹壁に再固定しました。皮膚血流障害や感染など心配ですが、自力排尿は可能と思います。25日に退院予定です。            

                       

                            

                       

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