「フジコさん、沓沢さん、ありがとう」

 5月12日、仙台市の東北福祉大学音楽堂けやきホールにて、「イングリット・フジコ・ヘミングリサイタル」が開催されました。
今回は沓沢小波(くつざわさなみ)さんの「にゃむにゃむ企画」の主催ということもあって、フジコさんも長時間に亘り殆ど休むこともなく、 パワフルな演奏を披露してくれました。

 沓沢さんは主婦のかたわら、古い布地を再生させて衣装やオブジェなどを創作する古布工芸家です。
リサイタル当日にフジコさんが身につけていた個性的な赤のコスチュームも、沓沢さんが自分の母、祖母の振袖をほどいて創りました。
 沓沢さんはまた自分が感動する人や作品に出会うと、それを多くの人々に伝える企画を考えて形にします。

私は「りらく」という仙台のタウン誌に載った時に彼女から連絡をいただき、 以来、仙台でのリサイタルの度に(これまで2回、今回は3回目)カンパをいただいてきました。
今回は破格の100万円。昨年度170万もの赤字収支だったアニマルクラブにとっては、まさに夢のようなプレゼントでした。

 アニマルクラブを応援してくれるのは、フジコさんも沓沢さんも猫が大好きで、不幸な動物を助けたいと強く願っているから。
フジコさんにも一度お会いしましたが、とてもきさくで優しい方でした。

 今回のカンパは、アニマルクラブの活動が社会に必要な活動だと応援してもらえたようで、とても心強い励みになりました。
助けようとすればするほど出ていくお金は増えて、やがて活動できなくなるのではないかという不安がつきまとっています。
今後は、何とかして入ってくるお金を増やすことと、支出の大半を占める医療費を抑えられないか、思案中です。
より多くの人々や企業の協力と、動物病院の理解と援助が必要です。

フジコさんと沓沢さん
フジコさんとくつざわさん
沓沢さんと私
くつざわさんからカンパを受け取った日の記念撮影

フジコさんと小波さんのコンパッション(慈悲の心)の波紋が、さらに広がっていくことを願っています。

2007年6月13日
阿部 智子

1998年エイボングループ サポート授賞式 1998年エイボングループ サポート授賞式

福島みずほさんから目録をいただきました

2001年2月 スウェーデン大使館 2001年2月 スウェーデン大使館にて

大使ご夫妻とフジ子・ヘミングさんと沓沢小波さん。

フジ子さんからアニマルクラブに支援金を頂いた時の思い出の1枚 フジ子さんからアニマルクラブに支援金を頂いた時の思い出の1枚。ねこ耳カチャーシャを付けて、気さくに迎えてくださったのがとても嬉しかったです。

 アニマルクラブ石巻は活動の趣旨に賛同してくださる方々の応援に支えられて、地道な歩みを進めてきました。
 捨てる命は生ませないための不妊手術の助成金制度を求めて、活動の中心地となっていた宮城県石巻市に署名を提出したときは実を結びませんでしたが、同じ願いを女性ボランティアグループを支援する「エイボン・グループサポート」に応募の形で実現しました。
 30万円の助成金を頂いて、60匹の犬と猫に不妊手術の手助けをしました。
 翌年からは、バザーの収益や迷子札の売り上げを助成金に充てて、特に野良猫の不妊手術の助成を続けています。
 宮城県在住の古布工芸家、沓沢小波(くつざわさなみ)さんと、仙台市の情報誌「りらく」が縁でおつき合いが始まったことから“魂のピアニスト”フジ子・ヘミングさんからも、沓沢さん主催の仙台公演の折々に、チケット収益の中からカンパをいただく幸運にも恵まれました。
 フジ子さんも沓沢さんも猫が大好きで、心から願う平和のために、我が身で行動する素晴らしい女性です。
 まさに猫がとりもつホットラインで、アニマルクラブ石巻もご支援を受けています。